里帰り出産をご希望の場合には、現在診察をしてもらっている先生に「里帰り出産を予定している」意思を伝えるようにしましょう。
当院への紹介状を書いてくださる他、医師間で連絡を取って、妊婦さんの性格や不安に感じておられること、妊娠の経過などを詳しく伝えてくださる先生もいらっしゃいます。
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一般に里帰りは「妊娠32週ぐらいから36週までの間に」と言われていますが、なるべく余裕を持って、遅くとも妊娠35週頃までに済ますようにしましょう。
準備は直前ではなく、妊娠中期にしておくのが安心です。 他の御家族との相談や引継ぎにも充分時間を使うようにしましょう。
また母子の安全を充分に考え、余裕を持って行動できるような計画を立てておくことも大切です。
妊娠36週(出産予定日29日前)を超える場合、飛行機での里帰りに制約が付くなどの規定もあります(別項参照)。 交通機関の規定や混雑具合もよく調べておきましょう。
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里帰りすると、ついつい運動不足になります。
さらに親御さん・ご兄弟やご親戚のご好意で「ごちそう」をいただく機会も多くなる傾向があるようですが、過度の体重増加は禁物です。
無理はいけませんが、家事程度は率先して行うように心がけてください。 運動不足・ストレス解消になります。
また、初産の場合には家事の手伝い、近所へのお散歩、他のママさんとのご交流が、育児の豆知識を得る良い機会になることでしょう。 お里から居住地へ戻った際、急に育児と家事の両立を迫られて混乱してしまうことも多々あるようです。 ご親族・先輩ママさんにコツを教えてもらいましょう。
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里帰り中はついついホッとしてしまって、夫や夫方のご家族との連絡を忘れがちになるようです。
周囲の皆さんは「今か今か」と待っておられます。 経過報告はきちんとしておきましょう。
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出産後、赤ちゃんの1ヶ月健診は当院(出産した病院)で受けることになります。
(特に定められておりませんが、出産した病院で受けていただくのが安心です。)
里帰りの際には日程に余裕を持っておきましょう。 出産が予定日より1~2週間以上遅れたり早まったりすることも稀ではありません。 ギリギリの予定を立てて慌てたり右往左往しなくても良いようにしましょう。
里帰りは充分に時間的・精神的な余裕を持ってください。
当院ではご希望により1ヶ月健診の時期に融通を利かせております(きっちり4週後でなければいけないわけではありません)が、適切な時期に受けていただくほうが病気や異常の発見率が高いことは言うまでもありません。
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里帰りする時期は連休中や年末・年始、その他混み合う恐れのある期間は避けましょう。
飛行機を利用する場合は、搭乗規定に注意しましょう。 出産予定28日前からは、医師の診断書と本人の誓約書が必要になります。 予定日7日前からは、医師が同伴しないと搭乗することができません。
(現在、大手鉄道・船舶・バスには同様の規定は見られません。 但し、路線や気象状況などにより規制が行われないとは限りません。 事前に調べておきましょう。)
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無事出産したら、親族・お友達の皆さんに報告しましょう。
そのとき、忘れずに居住地で診察を受けていた先生にもご報告するようにしましょう。
御礼を言うのもさることながら、経過の中で最も重要な報告であることを忘れてはいけません。
また、役場・保険所・職場への各種届出も忘れないようにしましょう。
届出には提出先が指定されているもの・提出期限の定めがあるものがあります。
正しく、できるだけ早く手続するようにしましょう。
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